輸入全盛時代に「国産墓石」を建てる意味とは

日本のみならず世界の石材市場を席巻した中国製品

昨今、日本市場に流通する輸入墓石の大半は中国製品です(2位インド、3位ベトナムと続きます)。日本における石材輸入の歴史は、元々は韓国産の原石やピンコロ、飛石など加工度の低いものからスタートし、その後、灯籠や墓石などの製品へとシフトしますが、1988年ソウル五輪に向けて人件費や物価などが高騰したため、資源が豊富で人件費も安い新たな産地として中国との取引きが始まりました。中国から原石を輸入していた当初は、初期の韓国と同様、まだ国内生産が主流でしたが、やがて中国工場の加工技術が向上すると生産品目が増え、さらに中国材だけでなく、(日本を含む)世界中の石材を扱うようになり、今では日本の墓石市場の半分以上を占めるまでになっています。

国産墓石の現状はどうなっているのか

では、「日本国内で墓石はもう生産していないのか」というと、そんなことはありません。輸入全盛時代にあって、以前より国内で採掘される石材の種類は減少し、生産規模は縮小しているものの、今でも「地産地消」(一部石材店による自社加工)、または主要な産地(茨城県桜川市・愛知県岡崎市・香川県高松市など)で加工されています。そもそも日本の長い歴史の中で輸入品が登場したのは、ほんの最近のことであり、それ以前から存在する古い公営霊園や共同墓地、地元の寺院墓地などにある墓石は、ほぼ全て国産品です。

国産墓石でしか味わえない安心感と幸福感

そのような古い時代の墓石を見てつくづく思うのは、故人やご先祖様に対する施主や作り手(石職人)の並々ならぬ思いが様々な形で反映されていることです。素材にしてもデザインにしても一つひとつに個性があり、自由な発想で手加工で作られたものも多く、そのパワーに圧倒されます。きっと「自分が生まれ育った故郷(または日本)の石で、顔馴染みの石材店で、日本人の職人さんに墓石を作ってもらうこと」が(埋葬者と墓参者の双方にとって)いかに幸せなことか、実感できるでしょう。輸入品でも似たような墓石を安く作ることはできますが、果たして同じ満足感は得られるでしょうか。津波の被災地にある再建墓地に行くと、今でも(あえて直さなかった、買い替えなかった)傷だらけの国産墓石が建っています。そこに何らかの答えがあるのかも知れません。

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