話題の人気コミック『葬送のフリーレン』

「生と死」をテーマにした異色ファンタジー

週刊少年サンデー(小学館)で連載中の『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、作画:アベツカサ)が人気で、友達に勧めたくなる漫画を選出するマンガ大賞2021で大賞を受賞しました(その他複数の賞で2位を獲得)。そのタイトルからも連想されるように「生と死」をテーマにした異色ファンタジーで、今年3月時点で累計発行部数200万部を突破しました。

身近な(大切な)人の死に接して初めて気づくこと(以下、ネタバレあり)

一般的なファンタジーは、敵と格闘したり、悪者を倒しながら物語が進みますが、本作品は魔王を倒した勇者4人が王都へ凱旋(がいせん)するシーンから始まります。最初の登場人物は、勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンで、4人は10年間の旅路を感慨深げに振り返り、50年に一度降る「半世紀(エーラ)流星」を眺めながら、次の流星を一緒に見ることを約束して解散します。そして50年後、4人は再会し流星群を鑑賞しますが、年老いたヒンメルは間もなく亡くなってしまいます。主人公フリーレンは、見た目こそ少女ですが、実は1,000年以上生きられるエルフ族の生まれで、ヒンメルの死をきっかけとして時間の感覚が人間とズレていることに気づきます。悲しみに困惑するフリーレンは「(自分はヒンメルのことを)何も知らなかった、知ろうともしなかった」と後悔し、人間を知る旅に出発するという流れで話が展開します。

大事なのは、残された者の心情を想像し熟考すること

第2巻にこんなシーンがあります。なぜ勇者の像をつくるのか、フリーレンの疑問に対して、ヒンメルがこう答えます。「皆に覚えていて欲しいと思ってね。僕達は君と違って長く生きるわけじゃないから。でも一番の理由は、君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな。おとぎ話じゃない。僕達は確かに実在したんだ」と。この勇者の像を「お墓(生前墓)」に置き換えて読んでいただきたい、というのが本コラムの意図です。つまり、お墓は自分のためだけでなく、残された者の心情を想像し、その思いを受け止める対象として建てるという意味合いがあるということです。「(自分の)葬儀は簡素でいい」「お墓はなくてもいい(あると子供の負担になる)」という風潮ですが、残された者の気持ちを熟考(または確認)したうえで決めるべきことなのです。

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