「風流(ふりゅう)踊」がユネスコ無形文化遺産の提案候補に

日本の民俗芸能「風流踊」とは

日本のお盆(盂蘭盆会(うらぼんえ))は、古代イラン地方に伝わる、先祖の霊を自宅に招いて祀る「ウルバン」を語源とし、その風習をもとに中国で4世紀ごろ『仏説盂蘭盆経』が作られ、それが日本に伝わり、1400年以上前の飛鳥時代、推古天皇の時(606年)に始まったのが起源とされる、と2017年6月1日付けの本コラムで紹介しました。各地に伝わる盆踊りや念仏踊りなどは「風流踊」(地域の風土や歴史を反映し、除災・死者供養・豊作祈願・雨乞いなどを願う年中行事として伝承されてきた民俗芸能)とも呼ばれ、お盆を象徴する行事となっていますが、この風流踊がユネスコ無形文化遺産の提案候補になっており、最終審査を経て、来年11月頃に登録される見通しです。

審査の遅れで当初の提案候補に4件追加

当初の候補として、すでに2009年に登録済みの「チャッキラコ」(神奈川県三浦市)をはじめ、「西馬音内(にしもない)の盆踊」(秋田・羽後町)や「郡上(ぐじょう)踊」(岐阜県郡上市)、「京都の六斎念仏」(京都市)、「久多の花笠踊」(京都市)、「大宮踊」(岡山県真庭市)、「平戸のジャンガラ」(長崎県平戸市)など37件が提案されていましたが、コロナの影響なのか審査が遅れたため、国の重要無形民俗文化財に今年指定された「寒水(かのみず)の掛踊」(郡上市)や「対馬の盆踊」(長崎県対馬市)、「野原八幡宮風流(ふうりゅう)」(熊本県荒尾市)、そして1998年に指定済みの「新野(にいの)の盆踊」(長野・阿南町)を追加し、合計41件を改めて再提案することになりました(詳細は文化庁のホームページをご覧ください)。

知名度があるにもかかわらず候補に入っていないお祭も

そのリストを見て意外だったのが、三大盆踊の一つで約400年の歴史を持つ「阿波踊り」(徳島県)をはじめ、東北四大(夏)祭の一つ「山形花笠まつり」(山形県)や「桐生八木節まつり」(群馬県桐生市)など、比較的規模が大きく、知名度の高いお祭が入っていないことです。平戸のジャンガラとの関連性が推測される「じゃんがら念仏踊」(福島県いわき市)もありません。歴史的な裏付けが不充分だとか、伝統的な要素が薄れて現代風に変化したとか、観光的要素が強いとか、おそらく審査基準を満たさなかったためでしょう。いずれにせよ、こうした日本の供養文化が世界から注目されることはとても喜ばしいことです。

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