「墓じまい」の実態

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「墓じまい=負担軽減・解消」は大きな間違いです

お墓(墓地・墓石)に関する話題で、「墓じまい」という言葉を最近よく耳にします。本来は、お墓の引っ越し(改葬)等で、従来のお墓を解体・撤去すること(作業工程の一つ)を意味しますが、人によっては引き取った遺骨を海や山へ散骨したり、自宅等で手元供養するなど新たなお墓を持たないケースもあり、それを一部のマスコミが(心理的・経済的負担の少ない)賢い選択であるかのように取り上げたことで、「墓じまい=廃墓=供養の放棄=負担軽減・解消」という誤った認識が広まってしまいました。しかし、昨年11月8日付けの本コラム「"墓じまい"についてのアンケート調査」のとおり、実際は別のお墓(一般墓・納骨堂・樹木葬など)へ改葬するケースが約9割を占めており、故人やご先祖様をしっかり供養し続けていることが明らかになっています。

改葬件数は5年間で3割増。過疎化の進む地方ほど増える傾向に

厚生労働省の衛生行政報告例によると、2018(平成30)年の改葬件数(無縁墳墓等の改葬を含む)は全国で11万5,384件です。2013年が8万8,397件なので、この5年間で約3割増えた計算になります。さらに、これを都道府県別の人口1,000人当たりの件数(実数÷人口×1,000)で見ると、全国平均が0.91件となり、上位は長崎(3.11件)を筆頭に、鹿児島(2.97件)、山口(2.08件)、高知(2.05件)、和歌山(1.89件)、島根(1.85件)、北海道(1.81件)、福島(1.67件)...と続きます。いずれも地方の県が上位を占めますが、その背景として人口減少に伴う過疎化が大きく影響しているものと思われます。

地方の遺骨も都市部の生活圏へ

前述のコラムでは「墓じまい後、どこへ納骨したか」についてもアンケート結果を紹介していますが、そのトップが「永代供養墓」(27.5%)、2位が「新しいお墓を建てて納骨」(26.6%)で、この2つで約半数を占めています(その他の結果は、同コラムをご覧ください)。改葬先の場所(距離)までは分かりませんが、墓じまいした理由の2番目に「お墓が遠い」(29.4%)が挙がっているので、現住所の近くに改葬したものと容易に想像できます。地方における過疎化の影響は、墓参者と埋葬者(遺骨)の双方にとって、どこに、どのような方法で改葬すべきか、こうした身近な問題にもなっているのです。

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