「生まれかわりの旅」出羽三山巡り

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現在・過去・未来を意味する出羽三山

山形県の中央、村山・荘内地方に広がる羽黒山・月山(がっさん)・湯殿山を総称して「出羽三山」と言います。修験(しゅげん)道を中心とした山岳信仰の場として、いまなお多くの修験者や参拝者を集めています。現世利益を叶えてくれる羽黒山(現在)、死後の安楽と往生を願う月山(祖霊が鎮まる過去の山)、全てのものを生み出す山の神が祀られた湯殿山(未来)を巡礼することは、生きながらにして新たな生命を蘇らせることができる現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として、江戸時代に庶民の間に広まりました(当時からつい最近1997年まで、山域は女人禁制でした)。2016年には「自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』~樹齢300年を超える杉並木につつまれた2446段の石段から始まる出羽三山~」として日本遺産にも認定されています。

山岳信仰の修験者「山伏」ってどんな人?

山岳信仰(巨石などの自然を崇拝対象とする信仰)から連想されるのが「山伏」ですが、彼らが霊山で山籠もりするのは、現世の自分を一度葬り、母の胎内に宿ることを意味します。修行中は、自分を死者と見做して白装束をまとい、山中を駆け巡り、難行苦行により穢(けが)れを祓(はら)おうとしますが、その目的は即身成仏(生きたまま悟りを開くこと)であり、修行で得た霊力を用いて生きとし生けるものを救済することだそうです。前述の出羽三山では毎年8月末に、出羽三山神社(神道)、羽黒山修験本宗(修験道)のそれぞれの山伏によって、1週間以上山籠もりする荒行「秋の峰」が行なわれています。

西川町の2つの寺院に立つ「代参塔」とは?

出羽三山巡りの道中、月山エリアの本道寺と大日寺には「代参塔」と呼ばれる石塔群(ともに日本遺産の構成文化財、西川町有形文化財)がありますが、これは江戸時代に参拝に行けなかった人たちが住職に代行参拝を依頼した際に多額の寄進をしており、その一部を使って建てられたものだそうです。現代でも実家が遠距離だったり高齢・病気等の理由でお参りできない人を対象に、お墓参りや墓地清掃などを代行してくれるサービスがありますが、今も昔も「お参りしたい」「ご先祖様に手を合わせたい」という気持ちに変わりはないようです。

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